Unexpected Old Taxi
in CUBA
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2021.12.30.CubaOldTaxi07b-1024x668.jpg)
2018~2019年の年越しは
小学生だった息子と2人で
キューバにいました。
大晦日の午後、
街のはずれにあるライブハウスへ
行くために タクシーを呼んでもらう際、
行き先と いくら払うのかを聞かれたので
「◇◇というライブハウス、タクシー代は△△くらいで」
と 料金を安く伝えてみたところ、
しばらく待った後
やってきたタクシーが こちら↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/07/elgatherapy/ac/61/j/o2000109815053631395.jpg)
えっ?
か、か、かなり古い車・・・・・・
クラシックカーというより
超オンボロ車が現われて、
これは まったくの想定外。
この国に滞在するうちに
だんだん分かってきたことは、
キューバは共産圏ということもあって
物やサービスの公定レートが
一応あるようで、
どうやら値段によって
サービスのランクが
それとなく分かれている様子。
商魂たくましい人が少ない分、
値段交渉もあまりしない
そんな状況で 気軽に値切ると
こういう結果になるのか・・・・・・
今までの自分の常識
『とりあえず安い値で交渉開始』を
あっさり かわされた!
ところで、こんなにオンボロな車を
見たことがない息子は 目が点 ・・・ (・_・)
とはいえ
タクシーを呼んでもらった上に
目の前には 運転手もいる。
幸い、運転手は良さそうな人なので
「これも経験、 乗るからねー!」
と 息子(と自分)に言い聞かせ、
このオンボロ タクシーに乗り込むことに。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/07/elgatherapy/fd/34/j/o2000130515053631331.jpg)
後部座席のドアを開けようとしたら、
「そのドアは開かないから、反対側のドアから乗って」
と言われ、そのようにする。
このとき 車大好きの息子も
さすがに 腰が引けていたので、
私は 切り込み隊長としてガシガシ行く。
乗ると決めたら ひるんでいる場合ではない。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/07/elgatherapy/dd/ba/j/o2000150015053631094.jpg)
年季の入った 後部座席に乗り込む。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/07/elgatherapy/0d/b8/j/o2315179915053631047.jpg)
こちらのドアは開きません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/07/elgatherapy/dc/25/j/o2000150015053631138.jpg)
窓ガラスは 割れてしまったんでしょうね、
ガラスの代わりに板がはめ込まれていて、
当然、開きません。
この際、
外の眺めが見えなくてもドアがあるだけ安全!
と思うことに。 (^-^;)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/07/elgatherapy/86/02/j/o2000150015053631009.jpg)
左:私の脚
右:息子の脚
車内の床には
鉄板や鉄クズなどが無造作に置かれて、
まるで工事現場のよう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/07/elgatherapy/96/fd/j/o2000149315053631277.jpg)
内装は すべてボロボロですが、
運ちゃんの運転技術は良好で
急な坂道も 問題なく走行。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211230/08/elgatherapy/83/11/j/o2000137315053653529.jpg)
もう一つ驚いたのは、
後部トランクの鍵が ・・・・・・な、な、南京錠!
代用品で 何とか工夫しながら
車の各機能をキープしているところが素晴らしい。
物資が不足がちなキューバでは
70年くらい前の車が
今でも普通に走っていて
噂どおり クラシックカーの宝庫。
まったく車に詳しくない私も
美しい車が停まっていると
思わず立ち止まって 溜息。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210925/07/elgatherapy/19/3e/j/o2000118815006143212.jpg)
その一方で、
先進国といわれる地域では
エコカーに買い換えることを
奨励されているけど、
最近の電気制御された車は
小さな故障さえ 一般人には
修理が難しくなっているし、
廃車にする段になったら、
解体して再利用できるパーツが
一体どれくらいあるのだろう?
・・・・・・そんなことを思いつつ
70年前の車を 修理しながら
現役で乗りこなすキューバの人々は
ごく当たり前に
「エコ」な生活をしているなぁ
と感服した一場面でした。
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