アートがあふれるキューバ音楽の街 Santiago de Cuba

こんにちは。ピイル めぐみ (Megumi Piel) です。

キューバ第二の都市 Santiago de Cuba（サンティアゴ デ クーバ） といえば、音楽の街としても有名。

Rumba（ルンバ）やSon（ソン）、Trova（トローバ）と呼ばれるキューバで発展した音楽を生（なま）で、街のあちこちで聴くことができる絶好のチャンス！今回のキューバ旅で私が一番楽しみにしていた街です。

事前にチェックしておいた、いくつかのライブ音楽の店の中から、今日はSantiago de Cubaの中心街から少し離れたところにあるライブ音楽の店 Casa de las Tradiciones（カーサ デ ラ トラディシォーネス）へ、昼間のうちにタクシーに乗って下見に来ました。

わざわざ下見に来た理由は、この街の治安もまずまず大丈夫と感じていたものの、やはり慣れない土地でいきなり夜の繁華街へ行くのは危険リスクが高いから。

とくに小学生の息子が一緒の「母子ふたり旅」なので、そのお店と周辺が安全かどうか、子供にとって安心できる雰囲気か、またタクシーがすぐに捕まる場所かどうかなどを確認する意味で、昼間の明るいうちに下見をしておくことは重要でした。

タクシーに乗ってお店に来てみると、営業時間は夜なので閉店中でしたが、運よく店内を見せてもらうことができました。

店内はどんな雰囲気かというと･･････

クラシックな内装と美しい床タイル。
壁と天井には無数の写真が貼られて、アーティストが集まる雰囲気たっぷり。

ステージ脇の一角には、絵とオブジェ。
この個性的な組み合わせが何とも独特で、目を引きます。

ところで、ライブミュージックを聴かせる店の内装は、だいたいガランとしたステージに機材が置かれ、客席はスチール製のイスやテーブルといった無機質でモノトーンなことが多いものです。しかし、キューバのお店の数々は、カラフルな色使いとコロニアル様式の内装が美しかったことが強く印象に残っています。こういった文化的な財産を、これからもぜひ大切に残していってもらいたいと切に思います。

このライブ音楽の店は、昼間は音楽もかかっていない静かな場所だったのですが、夜遅くなるほどに演奏に熱がこもり、人々が歌って踊って盛り上がりを見せるのかと思うと、ますます楽しみになってきました。

お店のお姉さんは親切だったし、息子も「ここなら夜また来たい！」と言うので、このライブ音楽の店 Casa de las Tradiciones へは夜また来ることにしました。

実際に下見に来て分かったことは、店の雰囲気の他にもいくつかありました。

①想像していたような繁華街ではなく、庶民の住宅地の真っ只中だったこと。②公共のバスや乗合いタクシーなどが通っていない地区だということ。 ③街の中心から少し離れているため 歩きでは時間がかかること。④夜ならタクシー利用に限るということ。 ⑤タクシーもなかなか通らない場所のためタクシーを利用する場合はお店の人などに呼んでもらうこと。

･･････いやはや、想像していたのとは大きく違っていただけに、下見に来ておいて正解でした。特に初めての場所でナイトライフを楽しみたい場合は、安全に思いきり楽しむためにも、自分の目で事前確認しておくと安心ですね。

では下見が終わったところで、まだ明るい昼間なので、今度は街の中心へ向かって歩きます。

街の中心Parque Cespedes（セスペデス広場）を通り抜けてHeredia通りを西へ行くと、雰囲気の良い小さなお店がまばらに並ぶエリアになります。

この道を歩いている途中、一人の地元男性から静かに穏やかな調子で声をかけられました。「私の店を見てみて下さい」と。私も息子も特に急いる訳でもなかったので店内へ入ってみると、絵画のギャラリーになっていました。

ここは４人の画家の作品を集めたギャラリー。

それぞれの作品を見せていただく中で、一つの作品に目が留まりました。この街 Santiago de Cubaらしいカラフルな色合いの絵に魅せられて、購入することにしました。

実は、もともと絵画ギャラリーがあることを知らず、絵を買う予定もなかったのですが、素敵な絵に出会い、その絵の画家が偶然このとき店番をしていた男性（Toledo氏：写真上）でした。

こういう絵に出会ったことも、その絵の画家とお話できたことも縁だと感じて、彼の描いた絵の数々を背景に写真を撮らせていただきました。彼の人柄同様、温かみのある楽しい作品が数多く展示されていましたよ。

ちなみに、私の購入した絵は･･････

ギャラリーで購入したアクリル画。

カラフルなSantiago de Cubaの街並みがビビッドで、ドイツに持ち帰ってからも、とても気に入って飾っています。この絵にはまだフレームがないので、絵にぴったりくるものを気長に探そうと思っています。

以上、Santiago de Cuba アート編をご紹介しました。

この街について、まだまだ書き切れないほど魅力があふれているので、また回を改めてご紹介したいと思います。