Peso Convertible / Peso Cubano

キューバを旅した2019年は
まだ二重通貨の時代でした。

ここで少し説明すると
キューバでは 1994年から2020年末までの25年間、
二重通貨の制度が採られていました。

一つは Peso Convertible(兌換ペソ)と呼ばれる
外国人がキューバで使用する外貨兌換券。
通貨コードは「CUC」

もう一つは Moneda Nacional (人民ペソ)
または Peso Cubano (キューバのペソ)と呼ばれる
現地の人々が日常で使っている通貨。
通貨コードは「CUP」

ちなみに日本円の通貨コードは「JPY」

一昔前、中国でも兌換元 (FEC) と 人民弊 (RMB)
の二重通貨がありました。
その当時、個人で中国を旅したことがあるので、
二重通貨について少し慣れているつもりでしたが
やはり手間と不便の多さは変わりません。

2023年現在、公的に二重通貨を採用している
国はない(はず)ですが、実際に現地へ行ってみると
自国通貨が弱い国では米ドルやユーロの
現金払いができる場合もあるというのが
分かったりします。

こうして現地で
その国の通貨の信用度や経済の安定度を
肌で感じることができるのも
旅の面白さの一つですね!

さて、キューバの二重通貨のうちの一つ、
CUCの紙幣+硬貨がこちら↓

外国人用の兌換ペソ CUC

基本的に外国人はすべての支払をCUCで・・・
ということになっていました。

外国人が利用するレストランや
観光地の入場料、 ホテルの支払などは
CUCしか使えませんが、

地元の人達が利用する店では
CUCで支払うとお釣りはCUPが返ってくる
ことが多く、

キューバ滞在が長くなるにつれて
CUPが増えるので、細かな買物は
CUPで支払うことが多くなります。

こちら↓が そのCUP (現地人用の人民ペソ)

人民ペソ CUP

銀行でCUC→CUPへの換金もできました。
レートは2019年1月当時で
・CUC1→CUP24 CUP25→CUC1
・CUC1=約100円 CUP1=約5円

旅行中は常にCUCとCUPの両方を財布の中に入れて、
支払のたびにCUC・CUPどちらでの価格かを確かめて
頭の中で円換算していました。

始めのうちは「超面倒!」と感じましたが
そのうち慣れました。苦笑


とはいえ、
キューバの価格設定は謎が多い!

例を挙げると・・・

外食の際
気に入ったレストランへ2回行ってみたら、
前回と同じメニューを注文したのに2回目は
なぜかメニュー表にある値段が安くなっていて
出てきた料理の質も低くなっていた。

タクシーは
一応、メーター制の公定料金が設定されているけど、
メーターのない古いタクシーが多く、
前もって値段交渉してから乗車。
メーターのある新しいタクシーに乗ったときも
値段交渉をしての利用だった。

お店では
地元の人が利用するパン屋へ毎日通ったら
毎日パンの大きさが違う
毎日パンの値段も違う
毎日店員さんも違う・・・という謎のシステム。

【参考記事】◆ 行列に並んでコッペパンを買う in キューバ

こんな感じで
社会主義国キューバの経済システムは
資本主義経済に慣れきった身には
謎が多くて戸惑うことも多々ありましたが、

滞在中に出会ったキューバ人のほとんどが
とても良い人たちで
値段交渉する時に大きくふっかけられる
こともありませんでした。

物もサービスも適正価格の範囲があって、
それを下回るとキューバ人も「それは無理」と
すんなり値段交渉を打ち切って
それ以上は無理に売ろうとしない
良心的な人が多かったです。

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