Stray Dogs in
Sri Lanka


日本や欧米など、いわゆる先進国
といわれる地域の常識からすると、 
発展途上国で驚くことの一つが
放し飼いの動物たち。  

小学生だった息子も 案の定、
初めて訪れた南アジアで
最初に戸惑ったのが 野良犬。 

スリランカに到着した初日、
ホテルを出てすぐの道路で
飼い主のいない犬たちが そこらじゅう
自由に歩いたり 寝そべったりしている姿を
目にして 固まる……。

怖がる息子と 手をつなぎ、
「野良犬への接し方」 を簡単に伝えて
あとは実践あるのみ。 

犬が怖い人(息子)にとって荒療治ですが、
場数を踏めば それなりに慣れます!苦笑

幸か不幸か、スリランカには
あらゆる所に野良犬が普通にいます。 
街にも、村にも、そして有名な観光地にも!  

世界遺産と犬たち

早朝、まだ涼しい時間帯に
今起きたばかりの犬が
ウーーーン!と伸びをして、大あくび。 

寝ぼけ顔の犬たちを素通りして、
上の写真の奥に そびえ立つ大きな岩
シギリヤ ロック(シギリヤ岩)に
これから登っていきます。 

  

前日に別の場所から撮った
シーギリヤ ロックの写真が↓こちら。

Sigiriya Rock

あの断崖絶壁の大きな岩山が
世界遺産にもなっているシギリヤ ロック。

高所恐怖症の私は、ヒーヒー言いながら
懸命に登りますが、あまりに怖くて
登っている途中の写真を撮る余裕など
ありませんでした。苦笑  

冷や汗をいっぱいかいて
ようやく頂上にたどり着いてみると・・・

こんな所にも犬!  

一体どうやってこの巨大な岩の上まで
登ってきたの???  

頂上にある遺跡で スヤスヤ眠る仔犬たち

ひゃー カワイイ!
生後何ヶ月でしょうか。

親犬たちが観光客から食べ物をねだって
いる様子から、どうやら この巨大岩の上を
住処(すみか)にしている様子。 

世界遺産の頂上にも野良犬がいるとは、驚きです。 
でも、ゆるくて いいなー。 

人間が管理しすぎない「ゆるさ」や「寛容さ」
「共有意識」が普通にあるから、
動物達と共存できるのですね。     

さて
ところ変わってスリランカの
海辺の町に来てみると……

子供と遊びたがっている犬

います、います、海辺のあちこちに。

犬も遊び心があって
人々が楽しそうに遊んでいると
飛び入り参加してきたり

ビーチの犬たちが潮風に目を細めながら
自由気ままに闊歩する様子は
まさにパラダイス。

   

その一方で、スリランカの犬達について
個人的にちょっと悔しかったエピソードを
ここでご紹介します。

あちこちの海辺で過ごしていたある日のこと、 
息子と二人、海に入って気持ちよく泳いでいた時
ふと浜辺に目を向けると、 

砂浜に置いてある私達の脱いだ服に向かって
一匹の犬が歩いていく・・・・・・
わわわ!これは、まずい。 

「コラァーーーーーッ!」 
と 海の中から犬めがけて叫んだのもむなしく、 

その犬は片足あげて 私達の服めがけて
シャーーーーーッ! 

「んもぉ~~~~~~!」
と波間から怒る私を尻目に
涼しい顔して立ち去って行った犬。 

っかぁぁぁぁーーーー!
やられたーーーー。悔しい~~~。    

またある時は
ビーチで木陰に座っていると ・・・・・・  

ぴったり寄り添って座る犬

       
すぐ隣へ来て ちょこんと座り、
「なでられ待ち」の犬。

あら、甘えん坊のカワイイ子だ。
よしよし、しばらく一緒にいましょう。 

この子も放し飼いの(たぶん野良)犬だけど、
人懐っこくて優しい犬でした。    

こうして、いたる所で目にする
放し飼いの(野良)犬たち。

暑い日中は日陰で伸びきって寝て、 
朝夕の涼しい時間帯には 仲間たちと
連れだって嬉しそうに
小走りしたり、ケンカしたり。 

子供達の遊び相手にもなるし、
大人に追い払われることも。  

全力疾走する子供達と犬

たまに厄介なこともある野良犬だけど、 
人間の都合だけで排除したりせず
共存しているところが素晴らしいですね。  

人も犬も、他の動物たちも、
生活の場を分け合って暮らすことは、 
本来、地球上に住む 生き物すべての
公平で自然な姿なのだと思います。  

次回
放し飼いの動物たち② ウシ編 in スリランカ
へと つづきます……   

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