Farming Life in Japan
’Gibier’ cooking
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2021.07.26.Inago01.jpg)
日本で 約20年間 送っていた
ほぼ自給自足の生活について
今回は
ジビエ料理など (野生鳥獣、昆虫、天然魚)
を お送りします。
ほぼ自給自足で
野菜、豆類、イモ類などが
畑で収穫できていたのですが
野菜だけの生活だった訳ではなく
動物性タンパク質も摂っていました。
とはいえ
生まれ育った岐阜県には
海がありません。
では、どこから動物性タンパク質を
得ていたかというと・・・・・・山や川から。
山や川で
一体どんなものが獲れるかというと
夏の時期になると
父が飛騨にある川の上流へ行って
天然の鮎(あゆ)を釣ってくることが
よくありました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/05/elgatherapy/aa/ef/j/o0400030014977660147.jpg?caw=800)
塩焼きにすると
とても美味しいですね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/05/elgatherapy/c4/f5/j/o0300022514977661545.jpg?caw=800)
でも、毎週のように釣ってきて
夏の間、鮎の塩焼きがつづくと
『こってりしたサバや肉が食べたい・・・』
と子供ながらに思っていました。
夏の盛りを過ぎた頃、
田んぼでは イナゴが発生します。
農家にとってイナゴは
稲の葉を食べる害虫なので
お隣のおばさんから頼まれて
私たち近所の子供がイナゴを
たくさん捕まえます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/05/elgatherapy/23/e7/j/o0630044914977659543.jpg?caw=800)
たくさん捕まえたイナゴを
おばさんに見せると 大喜び!
その理由は
害虫が減ったこと、
そしてもう一つの理由は
イナゴの佃煮が作れるから!
捕まえたイナゴは
1~2日ほど置いてフンを出させたあと
料理して佃煮に。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/05/elgatherapy/4b/7e/j/o0400026714977659545.jpg?caw=800)
このお裾分け(おすそわけ)をいただくと
うちでは父が ご飯のお供にモリモリ。
私は子供ながらに この見た目がちょっと・・・
目をつむって一匹食べたところ、
甘辛い味付けで 悪くない・・・
でも、口の中で
イナゴの形を想像してしまい
2匹目は無理。
田舎で生まれ育ったとはいえ、
食べるものに困った経験がない世代の私、
それに比べて戦中戦後を経験した人達の
たくましさはアッパレです。
田んぼの害虫 イナゴのほかに
稲穂を食べるスズメも
農家では あまり歓迎されない存在。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/05/elgatherapy/3d/31/j/o0630049414977659546.jpg?caw=800)
スズメも食用にできるので
羽をむしって 七輪で丸焼きにして
食べたことがあるのですが
食べられる部分が少なく
しかも姿焼きなので
んんん・・・・・・。
このとき思ったのは、
鶏肉は喜んで食べるのに、
スズメは嫌だという矛盾ぶりが
自分でも不思議。
でも、普段食べないものは
抵抗が出てくるんですよねぇ。
そのほかに
庭にある鶏小屋では
チャボという品種のニワトリを飼っていたので
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/18/elgatherapy/31/01/j/o0439024714977939766.jpg?caw=800)
たまに雌チャボが産んだ卵を
いただいたりもしていました。
さて
味覚の秋になると珍味が登場します。
蜂の巣取りの名人(普通のおじさん)が
山で蜂の巣を取ってきて
蜂の巣 そのまんまが
お裾分けとして回ってきたりします。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/05/elgatherapy/c0/f5/j/o0637042514977659542.jpg?caw=800)
蜂の巣から ハチの子(=幼虫)を取り出して、
これも食用に。
滋養強壮に とても良いそうで、
「子供には強いから 食べんで良い」と
言われていました。
食べるなと言われる以前に
私的にはハチの子の見た目が無理なので、
食べたことはありません。
秋が過ぎて冬が訪れると
ジビエの時期。
「ジビエ」なんてカッコイイ言葉を
最近になって知ったのですが、
ジビエとは、山に棲(す)んでいる
シカやイノシシを狩猟・捕獲して食べることですね。
家の周辺では
まれにイノシシが出没して 農作物を荒らしたり、
たまに人に突進してくることもあるので (←私は未経験)
学校の通学路に「イノシシ注意」なんていう
看板があったりします。
イノシシ捕り名人(これも普通のおじさん)が
近隣の山でイノシシを捕獲すると
その肉がお裾分けとして回ってくるので
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/05/elgatherapy/9f/3d/j/o0650043314977659540.jpg?caw=800)
ぼたん鍋 (しし鍋)にします。
野山を走り回る 野生イノシシの肉は
引き締まって硬め、臭みもあるので
濃い味噌味で煮込むのですが、
寒い冬には体がとても温まります。
以上が日本の実家で生活していたころの
ジビエ料理あれこれ(虫、魚を含む)でした。
最近では
山の伐採が進んで 野生動物が減り
護岸工事と称する
川のコンクリート敷きによって
爬虫類や両生類、魚の種類も数も
激減してしまいました。
私が子供だった頃は野山に
タヌキ、イタチ、
水辺にはイモリ、ゲンゴロウ、魚が
数多くいたんですよ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210726/09/elgatherapy/05/14/j/o0259019414977727235.jpg?caw=800)
どんな生きものも
絶滅してしまうと 二度と戻らないので
同じ地球に暮らす小さな仲間たちにも 心を配って
自然を守りながら共存共栄していきたいですね。
次回は
「土地と人が循環する生活」(肥料と肥汲み)
をお送りする予定です。
◆ 前回までの記事 ◆
「自給自足1・・・畑仕事&毎日の食事」
「自給自足2・・・お茶仕事(お茶刈り~番茶づくり)」
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