Che Guevara
in Cuba
革命家として有名なチェ・ゲバラ、
本名は Ernesto Guevara エルネスト・ゲバラ。
アルゼンチン出身で
おもに中南米諸国の独立・解放・改革を推し進め、
キューバ革命に深く関わりました。
誰もが一度は 彼の写真や肖像画を
目にしたことがあるのではないでしょうか。
キューバでは、街角にある建物の壁など
あちらこちらで ゲバラの絵を見かけ、
没後50年以上が経った今も
キューバの人々に愛されているのが分かりました。
首都ハバナでは
革命広場にあるキューバ内務省の建物に
大きな壁画が設置されています。
国を挙げてのヒーローですね。
地方にある小さな町でも
のどかな住宅地にある
小学校を通りかかったとき
よく見てみると
壁に掛かっている絵は
チェ・ゲバラ氏!
地元の子供達は小学生のうちから
キューバ革命の歴史を
身近なこととして学んでいるのですね。
そして、キューバで使われている紙幣にも
チェ・ゲバラ氏。
他にも一般に出版されている書籍として
チェ・ゲバラ氏に関わるものを多く見かけ、
キューバ国民に愛され、 語り継がれ、
キューバ人の誇りになっていることが
ひしひしと伝わってきました。
実は日本を訪れたことがある
チェ・ゲバラ氏。
一国の要人による日本訪問は
重大ニュースであるにも関わらず
ほとんど報道されなかったため
日本であまり知られていませんが、
来日したゲバラ氏は
トヨタ自動車の製造ラインのほか
飛行機や農業機械の製作現場、
トランジスタ研究所や映画撮影所、
肥料工場など 様々な産業を視察したあと
急きょ広島にも寄り、
原爆資料館などを訪れ
原爆死没者慰霊碑に献花もしています。
その際、日本の新聞記者に
「なぜ日本人はアメリカに対して
原爆投下の責任を問わないのか」
と問うたとのこと。
・・・・・・確かに、核心を突いた問いです。
この広島訪問を機にゲバラ氏は
本国キューバで 原爆被害の惨状を伝え、
それ以来キューバでは初等教育で
広島と長崎の原爆投下を取りあげているそうです。
もともと医師だった彼は
頭脳明晰であるだけでなく
困難な状況での冷静な判断力、忍耐強さ、
誠実さがあったと言われています。
政治家、革命家になってからの彼は
ときにゲリラ部隊として山岳地域に入り、
キューバをはじめ 様々な国の窮状を救うべく
自らの命を捧げました。
彼のこうした精力的な行動のベースには、
世界にはびこる不当な搾取や蛮行の数々を
放置しておけない強い正義感があり、
また、一般庶民が正当な権利を得るために
闘う使命感に溢れていたことが伝わってきます。
そんな彼のあり方に人々は心を揺さぶられ、
今もなお、チェ・ゲバラは
世界中から尊敬され、愛されています。
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