こんにちは。ピイルめぐみ (Megumi Piel:ドイツ在住)です。

今回のキューバ旅、まずは飛行機でフランクフルトからパリを経由して、キューバの首都ハバナに到着しました。

ハバナに着いたのが夕方で、空港からタクシーで宿泊先に着いたのは夜9時頃だったので、外出などせずシャワーを浴びたらすぐにベッドに入って就寝。ハバナでの宿泊先は、街の中心部から3㎞ほど西にある、海から近い場所にしました。

次の日、夜が明ける前に目が覚めたので、さっそく部屋から窓の外を見てみると……

わお!パステルカラーの街。何とも柔らかな色合いが心地よく、夜が明けていく街の風景にしばらく見とれていました。

ペンキのはげかけた建物が並び、電線はからまりそうで、路上に停まっているのは昔の車。どこを見ても古くて汚れていたりするけれど、それでも嫌な感じがしないのです。人々はゆったりと歩いていて、南国ならではの気やすい雰囲気が漂っています。

以前行ったことのあるケニアのナイロビと建物の古さや汚れ具合は似ているものの、ここハバナは殺伐とした印象は受けません。今回のキューバ旅には小学生の息子を連れてきているので、治安が悪いところは初めから選ばないのですが、実際に来てみて「ああ、これならきっと大丈夫だ」と感じました。

空が明るくなるにつれて道行く人々も増え、街が活気づいてきます。

野菜売りのお兄さん、三輪車には乗らないで後方へ押しながら歩いています。

早朝からお客が途切れないこのお店も気になります。

看護師のお姉さんは出勤前?それとも夜勤明け? 立ち寄ったこのお店はいったい何を売っているのか、とても気になります。・・・・・・このお店も後で覗いて実際にモノを買ってみたので、また別記事でアップしたいと思います。

ほどなくして同じ部屋に寝ている息子が起きたので、一緒になって窓から街の様子を眺め、真冬のドイツから温暖なキューバに来たことを改めて噛みしめます。ドイツとは気温差が30度あるし、街や人々の様子、聞こえてくる生活音もまるで違っていて、遠い異国にやってきたんだなぁと感慨深くなります。

さて、朝食を宿で用意してもらう予定にしていたのですが、事情があって朝食の準備ができないと前日に言われていたので、お店の開く時間を待って外出です。

キューバで食料品を買うなら、Mercado(メルカド:市場)。スーパーらしきものもあるのですが値段が高く生鮮食品は扱っていないので、市民の台所と言えばメルカドです。

旅行中は外食が続いて野菜不足になりやすいので、旅先ではいつも市場などを見つけてはバナナやオレンジなど手でむいてすぐに食べられる果物を買います。小腹が空いたときの「おやつ」としても重宝しますね。

それにしてもキューバの野菜果物は野性的!

不揃いで傷があったりするのは、野生に近い状態で育ち、あまり手を加えられていないからだろうと思います。冷蔵庫や貯蔵庫で長時間保存もされておらず、ずっと生き生きとした状態で完熟になって私たちの口へと入ります。


このメルカド(市場)の入口で発見したのは・・・・・・

はかり。

野菜や果物を数十kg単位で売買するときに使うのだと思いますが、このようなアンティーク「はかり」が今でも現役で活躍しているのですね。とても頑丈な作りで、昔のモノの品質の良さがわかります。

さて、宿周辺を歩き回りましたが、実は宿から直行すれば、歩いて2分の距離に海があります。

ハバナの海。

ここで泳ぐことはできませんが、きれいに澄んだ海です。

そして後ろをふり返ると・・・・・・

堂々とした佇まいのHotel Nacional de Cuba(私たちの泊まったホテルではありません)。

ホテルと岩をバックに、海岸道路を走るクラッシックカーが絵になります。

そしてこの海岸道路を東へ3㎞ほど行くと街の中心です。

写真の中央あたりに見える丸い屋根がキューバの旧国会議事堂。

この海岸沿いの堤防は、「ハバナ市民のリビングルーム」 と呼ばれるくらい、夕方から夜にかけて地元の人々の憩いの場として賑わうようです。

では、ここから街の中心へ向かいます。

移動手段の選択肢は大きく分けて4通りあり、速く移動できる順番に並べると、①タクシー ②バス ③自転車タクシー ④徒歩

ここで、①タクシーをつかまえて海岸道路を真っ直ぐ行くのが一番早いのですが、せっかくなので③自転車タクシーに乗って庶民エリアをゆっくり行こう!ということになりました。息子にとって自転車タクシーは初めての経験で、私もキューバ式の自転車タクシーは初めてなので、二人でワクワクしながら乗り込みます。もちろん乗り込む前に値段交渉が必要ですが、現地の物価を知る良い機会です。

実際に乗ってみたところ、自転車タクシーを選んで大正解!でした。 

車よりもスピードが遅いので、ゆっくり進んでいく風景を楽しめるし、小さな路地にも入って行けて、ハバナ庶民の生活風景を垣間見ることができます。

まだキューバに着いたばかりの私たちは見る物すべてが珍しくて、息子と2人で興奮しながらキョロキョロ見回します。

自分たちの足で歩いて回るのももちろん発見が多いけど、着いて早々この世界に入り込むにはちょっと刺激が強い・・・・・・そんな時こうやって自転車タクシーで回ると、外の世界に開かれていながら無防備でもなく、安心感をもって景色を眺められます。

進むスピードも速すぎず、遅すぎず、ちょうどいい具合に街の空気を浴びられる自転車タクシーは、とてもオススメです。

※キューバでは今回様々な乗り物に乗ったので、「乗り物くらべ」もまた改めてご紹介したいと思います。

車道には自動車、自転車タクシー、そして人々も行き交います。歩道にただ座っている人々がとても多くて、このごちゃごちゃとした猥雑な中で、ゆったりあっけらかんと時間を過ごすのがキューバ流なんだなと思いました。

そして、この庶民エリアの近道(裏道)を抜けたところで、ハバナの中心街に到着です。

それでは、次回は「ハバナでゴージャスな旧市街を歩く」をお送りいたします。

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