Nubian sun-dried brick houses
EGYPT
2020年1月に行ったエジプトでは
南から北へ 18日間かけて旅しました。
エジプトで始めに訪れた
ヌビアン(ヌビア人) の村での
様子を ご紹介します。
※ヌビア人は
エジプトの南部~スーダンに住み、
アラブ系の多いエジプトでは
少数派の人々。
車もバイクも 自転車も通らない、
舗装道路もない
昔ながらの 静かな村で
3泊していたとき、
宿の近くで
端正な佇まい(たたずまい)の男性に
出会いました。
まるで
SF映画のワンシーンのよう。
ここに住む人々にとっては
これが日常の風景ですが、
初めてここを訪れた私にとっては
今まで 目にしたことのない異世界。
村のあらゆる場面に
思わず見惚れてしまいます。
この村の人々は
ゆったり穏やかで 素朴。
あまり英語は通じないものの
初対面でも 仲間のような
親しみを込めてくれます。
迷路のように入り組んだ路地で
迷ったときには、分かる場所へ出るまで
一緒に歩いてくれたり、
子供達は まっすぐな笑顔で
話しかけてきたり、
お互いを気にかけ合うのが
当たり前の環境に
心が温かくなります。
さて、この村で
個人的にワクワクするものを発見!
それは・・・・・・
この辺りで
当たり前に作られている
日干しレンガ (↓)。
実物の日干しレンガを見るのは これが初めて。
昔、社会の教科書で習った(気がする)
あの『日干しレンガ』はこういう物
だったのか~!と一人で感動。
見た目には
とても脆い(もろい)印象ですが、
積み上げると 立派な土塀に(↓)。
住居にも
日干しレンガが使われています(↓)。
公共の建物もこの通り (↓)。
素朴な材質感と 美しいデザインが
優しく調和した建築ですね。
日干しレンガは
エジプトの強烈な日差しを遮断して、
灼熱から私たちを守ってくれます。
この日干しレンガは 文字通り
日に干しただけの土なので、
水に濡れると形が崩れます。
そんな強度の低い
日干しレンガを使う理由は、
年中ほとんど雨が降らず、
樹木があまり育たない
砂漠地帯ならではの事情から。
・・・・・・どんな環境下でも
そこに住む人々は適応しながら
自然から与えられたものを活用して
創造的に暮らしていることに感動します。
広大な砂漠の中を流れる
豊かなナイル川。
赤土色の乾いた大地に
ナイル川沿いの細い緑の帯が
とても印象的で
水は、あらゆる命の源であることが
目で見て分かる土地でした。
この他にも エジプトで
古代遺跡の数々を訪問したので、
また ご紹介したいと思います。