Beautiful People at Mountain Area TUNISIA
列車やバスといった公共交通網が
あまり発達していないチュニジアでは
地方の小さな町へ行く場合、
ルアージュと呼ばれる乗合いタクシー
または 個人でタクシーを手配することになります。
※ ルアージュ(乗合いタクシー)は
行先と出発時間がまちまちなので
現地に行って地元の人からの情報入手が必要です
私の目ざしていた小さな町へは
ルアージュで行くのが少し困難だったため、
宿泊先のホテルで料金を交渉して
個人タクシーを手配しました。
そして 当日やってきた運転手さんが↓こちら。
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Taxi01b-1024x768.jpg)
見た目はヒゲが長くて 強面(コワモテ) ですが、
話してみると 笑顔のかわいい明るい
お兄さんだったので ホッとしました。
さて、お目当ての町に着いてみると
迷路のように小道が入り組んでいて、
しかも石畳の坂道と階段が多くて
車で右往左往を繰り返した挙句に
目的の宿へたどり着くことができず
タクシーの運転手はギブアップ!
すると、通りかかった地元の女性が
私の目指す宿まで
歩いて道案内してくれることに。
そんなわけで
タクシーを降りて歩き始めたところ、
これがまた急な坂道+階段が多くて、もう大変!
ハーハー息を切らして歩いて行きます。
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Zaghouan10b-1-1024x771.jpg)
今回の旅はバックパックではなく
スーツケースで来てしまったことを
心の中で後悔。
階段で荷物に手こずる私の様子を見て、
道案内してくれている女性が
その辺で遊んでいる男の子達に
「この人の荷物を持ってあげて」と。
すると男の子達は私の荷物を持って
急な坂道や階段を楽しそうに
どんどん運んで行ってくれます。
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Zaghouan01c-1024x727.jpg)
わ~、なんて優しいの!(感動)
階段と坂道が続く細い路地を
右へ曲がったり左へ曲がったり
歩くこと10分以上。
もしも私ひとりで この迷路のような道を
スーツケースを引いたり持ち上げたり
していたとしたら、一体 どれくらいの
時間と体力を浪費したことか・・・。
無事に宿へと着いた時には
この男の子達はお礼を期待するでもなく、
私の荷物を玄関前に置いたら
さっき来た方へとスキップして
戻っていきました。
何というか、彼らの表情は
明るくて真っ直ぐで
こちらまで爽やかな気分になります。
時間と心にゆとりがあると
子供達は伸び伸びと育つんですね。
素晴しい!
いや~、それにしても
タクシーの運転手→道案内してくれた女性→
荷物を持ってくれた男子達・・・という具合に
地元の人達の連携プレーによって
本当に助けられました。(感謝)
その上、道案内してくれた女性は別れ際に
「私はこの近くに住んでいるから
何かあったら連絡してね」
と電話番号まで渡してくれて・・・
こういう温かい人情に触れると
特に一人旅をしているとき
胸がジーンとします。
さて、次の日
宿の近くを歩いていると・・・
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Zaghouan14c-1024x777.jpg)
スターウォーズに出てきそうな
服装の男性を発見!
実はスターウォーズの撮影は
チュニジアの砂漠地帯で行われています。
たぶん映画の登場人物たちの衣裳も
チュニジアの伝統衣裳をヒントに
したものが多いと思われます。
ちなみに、この男性の着ているのは
農作業用の野良着ですが、
陽差よけと雨よけの役割を兼ねている優れもの。
この地域に根ざした服装ですね。
この服が気になっていた私は
後日スーク(市場)で見つけたのですが、
良質な毛織の布地だったこともあり
思いのほか高価でした。
この町は小さいながらも
子供が多くて活気があります。
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Zaghouan02b-1024x768.jpg)
登校途中の子供達も
目が合うとニッコリ笑顔で
あいさつしてくれます。
「なんて いい子たちなんだ!」と
またまた感動する私。
普段、私の住んでいるフランクフルトでは
子供も大人も、 知らない人とは
目が合っても笑わないし、
こちらがあいさつしても返事がない・・・
ということは割とよくあります。
この小さな町の人達のように
ニッコリ笑顔であいさつすると
それだけでお互いとっても気分がいい
ので、見習いたいですね。
午後、遅めの時間に
また路地を歩いていると・・・
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.03.01Zaghouan02b-1024x768.jpg)
壁に絵を描いて遊ぶ少女と遭遇。
私と目が合うと
はにかみつつ笑顔を向けてくれました。
んーーー、カワイイ♡
こちら↓は飲み物(ソフトドリンク)の店。
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.03.01Zaghouan03b-1024x768.jpg)
近所の人たちが買いに来るんでしょうね。
昔ながらの小売店で店番しているお父さんが
何ともいい雰囲気です。
ちなみにチュニジアはイスラム教の国
なので、お酒は一部の限られた店でしか
売られていませんが、
大きな街の
外国人向けのホテルやレストランでは
普通にアルコールが飲めるようです。
この町は山の斜面に
民家が建ち並んでいるのですが、
山の上の方から坂道をどんどん下りてくると
山の中腹あたりに商業地区があります。
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Zaghouan12b-1024x768.jpg)
レストランや店が並ぶ この辺りは
バイクや車など交通量が多めで、
ちょっとした喧噪。
山の上で手に入らないものも
だいたいこのエリアで
揃えることができます。
山間の小さな町とはいえ、
海の魚も手に入ります!
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Zaghouan13b-1024x768.jpg)
魚屋のおじさんに
「この魚どうだい?」と薦められ
実際に美味しそうだったものの、
宿泊先にはキッチンがついていないので
あきらめます。
この魚屋のおじさんは
『そりゃ買ってくれたら嬉しいけど、
買わなくても言葉を交わすのが楽しいさー』
という感じで、
まっすぐカメラ目線で写真に収まってくれました。
![](http://megumipiel.com/wp-content/uploads/2023.02.28Zaghouan11b-1024x768.jpg)
観光地でもない小さな町なので
外国人はほとんどおらず
少し不便はありますが、
空気がきれいで、空が広くて、
この土地の人々は人情があって 控えめで
とても居心地のいい場所でした。
実はこの町は
私にとって一番の目的地である奥地へ
行くための中継地点だったのですが、
思いがけず良い出会いが重なりました。
一番の目的地については
別の回でご紹介したいと思います。
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