インド西部のラジャスタン州に2ヶ月ほど滞在していた時のこと。
あるとき砂漠を散策していたら、村のほうから家族が歩いて来ました。遠目にも、頭に大きな容器を載せているのが目立ちます。
回りは人通りもないし、道らしい道もない砂漠なので、お互いに近づいてごあいさつ。
もちろん言葉は通じません。英語は通じないし、私もヒンディー語やこの地方の言語を話せない。
※インドには1600を越える言語があるといわれています
でも、不思議なことにコミュニケーションは普通にとれるのです。
どんな場所でも、どんな人とも、お互いに心を開いていれば言っていることは伝わり、喜びも 悲しみも 楽しさも共有できます。
この家族は少し先の水場へ水を汲みに行くところ。 突然 現われた 見知らぬ異国人である私に興味を持ち、私も彼らのことを知りたくて、 お互いに言葉を交わしながら、太陽のように明るい笑顔を向けてくれました。
彼らの家には水道が通っていないので、毎日 こうやって水を汲みに何度も 家と水場を往復します。 涼しめの時間帯とはいえ、砂漠の太陽はギラギラに熱い。暑い中、やはり頭上の水は重いので、たまに地面に下ろして休み、そしてまた歩く。
暑くてもよく働く彼ら。日中は45℃を越えることもある厳しい気候の中で重労働をこなすバイタリティは一体どこから来るのか・・・・・・過酷な環境の中でも芯から明るい人々の多いインド。とてもエネルギッシュな国です。