5500m
Recover from Altitude sickness
TIBET

今日は 高山病について、
私自身の実体験をもとにお送りしたいと思います。

さて、ここで クイズです。

Q: 日本国土の標高平均はどれくらいでしょうか?

(実は知らなかったので調べてみました )


 A: 394メートル

ちなみにドイツの標高平均は263メートル。

ドイツはアルプスのある地域を
除くと平野が多く、標高は低いですね。

では ここから本題に・・・・・・

今まで 私が地面に足をつけた場所で
もっとも標高が高かったのは
5520m、チベットでした。

  標高5520m地点  Tibet

         

かなりの標高なので、
この場所には長居しないで
すぐ下山しました。
 

このチベットへ行く 直前にネパールで
ヒマラヤ トレッキング 2週間
標高4000m以上を経験して
高山病とは無縁だったので

標高4130m, Nepal

初めて行く チベットも
首都ラサの標高3600mくらいなら
軽くクリアできるでしょ、と甘く見ていました。



いざ 飛行機で ラサへ飛んでみると
その晩から 体の感覚が どんどん重くなり、

次第に 動悸、息切れ、頭痛が始まり、

夜 寝ているとき 急に息苦しくなって

ゼーゼー激しい呼吸で目を覚ます・・・・・・
というのを繰り返し、

酸素不足によって
熟睡できない夜が続きました。

もちろん高山病の薬は
買おうと思えば買えたのですが、

私の場合、
耐えきれないほどの苦痛では
なかったし、

自分の体が自然に順応していく
経過を見たかったので、

薬や酸素マスクを使わずに
高山病から徐々に解放される
のを待ちました。


高山病が抜けるまでに かかった日数は
私の場合、約3日。

耐えきれないほどではなかったものの
動悸、息切れ、頭痛のほか
食欲不振、不眠もあったので、
やはり しんどかった!
 

高山病が抜けた後も、
普段はなんでもない階段の上り下りや 

ちょっとした坂道を歩くたび
ゼーゼー息が切れて
疲労度は普段の5倍くらい。

酸素の必要性をこんなに意識したのは
初めてでした。


とはいえ、地元の人々や
チベット生活の長い外国人が
普通に走ったりする姿を見て、

この酸素の少ない厳しい環境にも
人の体は慣れていくのだと知りました。

私がチベットに滞在したのは
2週間という短い期間だったので

走っても平気 というレベルまでには
達しませんでしたが、

後半は
夜中に荒い呼吸で目覚めることはなくなり、

動機や息切れも あまりなく
酸素の薄さを感じることが
徐々に減っていき、

自分の体が 日を追って
環境に馴染んでいく様子が
感慨深かったです。


チベット  Tibet

                          

地球の環境は 
とても変化に富んでいて、 

生物にとって
厳しい場所や気候があるなか 

私たち人間の体に備わっている
順応力と 自然治癒力は
かけがえのない大きなギフト

そう感じた一件です。


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