Different Religions
in the Family

今日は ちょっと個人的な
宗教トピックを お送りしたいと思います。

       

一般的に、公の場で
政治と宗教の話はしないほうが
良いと言われていますが

私自身は今まで 
様々な宗教に触れてきて
多分 あまり偏見もないので

私と家族の
宗教的な背景と事情をご紹介します。

写真:偶然 出会った山の教会 in ドイツ

私自身が生まれ育った
岐阜県にある実家は
一応 仏教の家系なのですが

家には仏壇と神棚があり
日本によくある
仏式と神式の混合。

お盆には 
お坊さんが家に来て
棚経(たなぎょう)を行ない

お正月になると
家族で 神社へ初詣。

そのほかに
氏神様や弁天様など 
近所のお宮へお参りしたり

地域の春祭りでは
お神輿(みこし)を担(かつ)ぎ

田畑の豊穣を願って
神主さんに土地を祈祷してもらう

・・・・・・という具合に

ほぼすべての行事に
神仏が関わっていて
自然崇拝の要素もありました。

このように 行事や風習は
宗教がらみが多かったものの
神妙な感じはなくて

親戚や近所の人達が
ワイワイ集まる楽しいものでした。

ところで
家族それぞれの宗教観
については

実家の家族が
全員ゆるめの仏教徒
というわけではなく

私の祖母はカトリック
兄はプロテスタント
という具合だったので

修道院や教会の礼拝に
私も同席することがあり、

子供の頃から 
仏教、神道、土地の神様、キリスト教
といった

複数の 宗教・神様・自然崇拝が
身近にありました。

写真:森の神社 in 岐阜県

            

その後、成人して日本を離れ
イギリス、アメリカ、タイでの
生活を経て

現在は ドイツに住み
ドイツ人の夫と子供とともに
生活していますが、

ドイツで ちょっと驚いたのが

役所や学校への登録書類には
本人の宗教を記入する欄があること。

ゆるい宗教観をもった私にとって、
改めて 自分の宗教の明記を
迫られると、ちょっと戸惑います。

実際のところ
うちは家族3人とも 無宗教
といっていいのですが

夫は 子供の頃から
カトリック教会に所属しており、
まったく礼拝に行かないものの
今も教会税を納めているので

・夫は 公的には カトリック教徒

・私は とりあえず 仏教徒

・息子は 無宗教

という具合に
書類上では 家族がそれぞれ
異なる宗教区分になっています。

ドイツは外国人が多いので
役所側は 住民の宗教分布を
把握しておきたいのかもしれませんね。

一神教が根強い国々では
私のような「何でもあり」な宗教観は
理解しがたいことだったり

信念のない不真面目な印象を
持たれたりすることもありましたが

実際のところ 世の中には
一神教も、多神教も、無宗教も
すでに存在しているので

どれも否定のしようがなくて
どれもありだと
個人的に捉えています。



そして、
日本的な大らかな宗教観は

どこの国へ行っても 
だいたい その土地の宗教と
すんなり馴染むことができて

平和的なあり方だなと 個人的に
実感しています。

【関連記事】
国際ファミリー それぞれの語学力・・・わが家の場合

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