社会の底辺あたりで過ごした5ヵ月 in 東アフリカ」
ナイロビを出発して ジンバブエを目ざす」
「列車で国境を越え、警察署に泊まる in タンザニア・ザンビア」
のつづきをお送りします。

 ケニアを出発して、タンザニア、ザンビアまで乗合いタクシー、超旧型バス、鉄道を乗り継いだ末に、最終目的地であるジンバブエが目前になってきました。   

 当初、アフリカでの滞在は1ヶ月位かなと軽く考えていたのですが、 想像していた以上にアフリカは大きくて陸路移動が大変で、 また、途中の街や村で数々の出会いもあって、 ここまで来るのに2500km位、既に2ヶ月近くが経っていました。       

タンザン鉄道 Tanzania-Zambia

  ザンビアとジンバブエの国境近くの町には バスで夜中に到着してしまって宿が見つからず、何とか ザンビアの町の警察署で泊めてもらったのですが、※「列車で国境を越え、警察署に泊まる」 その翌日にはさっそく国境越えです。     

 ところで、ザンビアとジンバブエの国境には 世界三大瀑布(滝)※ の一つVictoria Falls(ヴィクトリアの滝)があるので、 このアフリカ3000㎞の旅で最大のハイライトと言えます。
  ※世界三大瀑布・・・イグアスの滝(南米)、ナイアガラの滝(北米)、ヴィクトリアの滝(アフリカ)     

 まずはザンビア側からヴィクトリアの滝を見るのですが、 今日はこれから国境越えという「ひと仕事」 が待っています。
 バックパックを担(かつ)いだまま、歩いて滝を見て回った後、国境を超えることに。 

 さあ、だんだん滝が近くなってきました。
 近くなるにつれて、轟音(ごうおん)がしてきます。
 お腹に太く響く轟音が
 どぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

そして、見えました!

 おお~!  おお~!  おお~!
 ヴィクトリア滝の水量と勢いが ものすごくて、圧巻!!     
 滝の間近では雨が降っているかのように滝のシャワーが降り注ぎます。
 この滝シャワーが、もう本当に気持ちよくて、全身で浴びて濡れます。  

Victoria Falls ビクトリアの滝 in Zambia, Zimbabwe

     

この時、周囲には人がまばらで、なんと!マントヒヒのような動物が 群れになって滝の近くを闊歩している・・・・・・

 ギクッ!  動物園でしか見たことのない動物がこんなふうに すぐ目の前にいると、 彼らの習性を知らない私たちはドギマギ。ここでは、明らかに ヒヒが強者で私たち旅人は弱者だなぁ~と痛感。
  それにしても、こうやってヒヒたちが自由に歩いている姿は、とても自然で堂々として、 野性の威厳を垣間見た 一場面でした。 

 さて、ザンビア側で ヴィクトリアの滝を堪能したところで、これから歩いて国境を越えます。   
  アフリカでは国境に軍人も配備されていたりして緊張感が漂っていますが、 このとき国境付近にいたのは地元の人が数人程度でのんびりした雰囲気。    

 まずは、ザンビア出国管理局でパスポートを提示してザンビアを出国。 そこから20分くらい歩いて 今度は ジンバブエの入国管理局でパスポートと ビザを提示してジンバブエへと入国。  これで今日の ひと仕事である、ザンビア~ジンバブエの出入国を無事に終えました。  ッホと一安心。

  ・・・・・・と、また少し歩いたところで   こんな出会いがありました。    

    

バオバブの木 in Zimbabwe

 大きな 大きな バオバブの木。 
 こんなに大きな木を見るのは初めてで、 バオバブの木を見るのも初めて。   
 その存在感に圧倒されてしばらく見とれ、木の幹に触れます。 樹齢はどれくらいだろう? ヴィクトリア滝の水を吸い上げて大きくなったんだねぇ、 このあたり一帯の色んな植物や動物や人や出来事を見守ってきたんだね…… そんなことを思いながら木の近くで一休み。      

 ここには ヴィクトリアの滝があり、  マントヒヒが普通に歩いていて、  大きなバオバブの木もあって・・・・・・  アフリカの スケールの大きさに改めて感動します。      
 また、アフリカの大地からは、野性的で力強い生命のエネルギーが 立ちのぼっていて、  アフリカ人たちの 身体能力の高さやエネルギッシュさ、 ワイルドで熱い人間臭さは  この土地によって 育まれたものだということを、 ひしひしと感じます。       

 さて、ふり返るとこの4日間は移動が続いて、 特に昨夜は宿が見つからず警察署の玄関で寝たし、 今さっき国境を越える一仕事を終え、 バックパックを担いでいる体が鉛(なまり)のように重くなってきました。   
 ジンバブエ側での滝見学は早々に切り上げて、体を休めるために宿探しをします。 この町はとても空気がきれいで雰囲気も良さそうなので、少しゆっくりしようか……。   

 アフリカの旅は まだつづくので、ポレポレ行きます。(^-^)
 ※ポレポレ…スワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」

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