Journey on Local Trains
in Sri Lanka
普段住んでいるドイツの小学校が冬休みに入って、息子と2人で旅するスリランカ。
子供にとって初めての発展途上国であるスリランカは、あらゆる所で刺激にあふれていました。
その一つが列車の旅。はい、電車ではなくディーゼルの列車です。
長距離を移動するのにバスは疲れるので、鉄道のあるルートは列車を利用することに。
とはいえ、目的地までの列車が一日に一本しかなかったり、切符は当日に駅の窓口でしか購入できないことが多いので、果たして、予定していた切符が買えるのか、また 座席は確保できるのか、ちょっと気をもみます。
特に子連れの旅なので、子供の許容量を考えながらハードになりすぎないよう、そして確実に移動できるよう(私なりに) 気をつかいます。
スリランカに着いて初めて乗ることになった列車は、出発が夜明け前。
かなり眠い中を起きて、早めに駅へ行き、窓口で切符を買って、さあ、列車に乗りこもう!
スリランカで初めて乗る列車に息子も緊張気味。
自由席で 早い者勝ちなので、ちょっと急いで乗り込んで無事に席を確保。 ホッ
けれど、車内が ほぼ真っ暗な暗闇。車両の前方に一つだけある消えそうな豆電球の灯りを頼りに、目をこらして周囲を見ると、皆さん暗闇で静かに座っていらっしゃる。
私たちも皆さんに習って暗闇で静かに座る。
少しして、おもむろに列車が動き出す。ああ、出発だ。
しばらくすると暗い車内に食べ物売りのおじさんが来た。おじさんの手さげカゴの中には葉っぱに巻かれた手作りごはんが いっぱい並んで詰まっている。
空腹だった私は一包み買ってみる。くるくる巻かれた葉っぱの包みを開けると……
アアッパーは、米粉をココナツミルクで溶いて焼いたスリランカ風クレープ。
ほんのり甘くて 軽くて朝食にちょうどいい!チリソースでピリッとさせるのもまた美味しい。
夜明けの列車に揺られて眠る息子を横目に、空腹だった私は一人で平らげてしまいました。
夜がだんだん明けて車内も明るくなってきました。
眠っていた息子が起き、前日に買っておいたパンを食べ始める。
私はお先にアアッパーをいただいたけど、この時、息子はまだアアッパーの存在を知らなかったので説明してみたものの うまく伝わらず、特に羨ましがられることもなく スルー。
陽が高くなってくると車内も暑くなってきて
天井の扇風機が稼働開始。
レトロな扇風機に思わず見とれてしまう私。
決して キレイ清潔とは言えない車内だけど、この色合いや 人々の大らかで穏やかな雰囲気がとても心地いい。
列車は すべてのドアを開けっ放して ひた走る。
おお~ ゆるいのぉ~。 まあ~ 暑いからねぇ~。
目的地の海に着いて
しばらく海で遊ぶ日々を過ごし、すっかりスリランカに馴染んだころ、また列車に乗って移動です。
スリランカに馴染んだら緊張感まで抜けてしまったせいか、今度は列車に乗り込んだのが発車時間ギリギリになってしまい、空席がない。 あれれ。
そんな中、車両の隅にはいい具合にスペースがあったので、そこに荷物を置いて荷物の上に座ることに。
おお~ 特等席だ。息子も大喜び。
そして目が行く先は 外の風景。
飽きることなく外を見て 風を浴びる
ワオ~ 気持ちいい~ (でも身を乗り出さないでね)
すっかりスリランカに馴染んで、ドア開けっ放しの列車にも慣れました。
(←写真左)スリランカで初めて列車に乗った夜明け前に比べると、(↓写真下)旅の終盤は立ち姿がリラックスして堂々としていることに気づきました。