German Speciality
White Asparagus
ドイツの春の名物といえば、Spargel(シュパーゲル:アスパラガス)。
日本では緑のアスパラが主流かと思いますが、ドイツでアスパラといえば白。緑のアスパラはごくたまに見かける程度です。
白アスパラのシーズンは4月中旬から6月中旬にかけて。毎年この時期になると、ドイツ中のあちこちの町角で採れたて新鮮な白アスパラを売る屋台が建ち、春の風物詩になっています。
私もドイツに住んで長くなってきたので、アスパラ屋台が建ち始めると、「ああ、今年もアスパラの時期がやってきた、春だな・・・」と感じます。
この時期を逃すと新鮮なものは入手が難しくなるので、本当に今が旬。 我が家は毎年2-3回ほど家で料理します。 もちろんレストランでも春限定メニューで味わうことができます。
屋台またはスーパーでSpargel(白アスパラ)を買うのですが、選ぶ際のポイントは、新鮮で張りのある太めのもの。細いものは外皮をむくのに手間がかかります。太めのものは、ゆで上がってお皿に盛り付けたときもボリューム感がでるのでオススメです。
一本一本皮をむく手間を省(はぶ)きたい場合は、あらかじめ皮をむいたものや、購入したその場で機械で皮をむいてくれる店もあります。
しかし、アスパラの皮からも良い「だし」が取れるので、私はいつも皮つきを購入して、翌日あたりに「アスパラだし」のスープを作ります。
それでは、買ってきたアスパラを家で皮をむいて、アスパラ専用鍋を用意します。
Spargeltopf アスパラ専用鍋
そう、ドイツにはアスパラ専用鍋があるのです!
この鍋は頂きもので、 アスパラの絵がついているのが可愛いですよね。 「おばあちゃんのアスパラ鍋」といった感じの雰囲気が気に入っています。
アスパラ鍋の中
ゆで上がったらサッと取り出せるよう、網ザルもついています。さすがドイツ、調理器具も合理的にできていますね。
実はこの鍋、普段は使わないので、我が家では地下室に眠っています。白アスパラの時期になると晴れて出番がやってくるという季節限定利用の鍋。
年に数回しか使わない鍋ですが、ドイツ人のアスパラにかける情熱が伺えますよね。
◆日本で購入できるアスパラ鍋…Zwilling ツヴィリング ステンレス鍋 IH対応 40990-005
さて、アスパラをゆでながら、付け合わせや Sauce Hollandaise(オランデーズソース)の準備もします。
Sauce Hollandaise (オランデーズソース)
さあ、白アスパラが ゆであがったところでお皿に盛りつけて、できあがりました!
Spargel mit Rohschinken 白アスパラの生ハム添え
白アスパラ、生ハム、ジャガイモ、そして普通はつけないのですが、野菜好きの私はルッコラと人参もこの日は添えました。
この上にお好みでオランデーズソースをとろーりかけていただきます。
さて、お味のほうは……
白アスパラの香りと甘みが口に広がって、とってもジューシー。たまりません! やっぱり新鮮なアスパラの風味は格別です。
白アスパラは高級食材の部類に入り、ちょっと特別な野菜。ドイツ人がこぞって楽しみにしている春の味覚です。 また、肉料理が多いドイツで、こうして野菜がメインの料理は珍しいといえます。
私もドイツに来てから、すっかり白アスパラ好きになりました。
春にドイツを訪れることがあれば、ぜひレストランで白アスパラ(Spargel:シュパーゲル)を味わってみてください。
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