Day Trip
from
Santiago de Cuba
こんにちは。ピイル めぐみ です。
キューバ第二の都市 Santiago de Cuba(サンティアゴ デ クーバ)の街はとにかくカラフル!と別記事でお伝えしましたが、今日は街から少し離れて、自然を大満喫する日帰りツアーに出かけます。
朝早めに起きて、しっかり朝食を摂った後、あらかじめ手配しておいた貸し切りタクシーに乗って、いざ出発!
街を出て30分もしないうちに、車の窓から見えてきた風景は・・・・・・
視界が開けて、空気も澄んで、気持ちいい~!
緑の山々が連なり、麓(ふもと)には牛や馬やヤギがいて・・・・・・なんとも のどかで美しい田舎の風景です。
さて、これから目ざすのは、Santiago de Cubaから30㎞ほど西に位置するGran Piedra(グラン ピエドラ)という国立公園に指定されている山間エリア。英語でBig Rock(ビッグロック)と呼ばれる名前のとおり「大きな岩」があって、名所になっています。
街を離れてしばらくは平坦な道が続いていましたが、山間エリアに入ると曲がりくねった急な山道になります。
この細い山道を車でどんどん上がっていきます。
ところで、私達の乗っている貸し切りタクシーは、あらかじめ前日のうちに宿泊先の宿のオーナーに日帰りツアーのプランを伝えて、タクシーの手配をお願いしておきました。宿のオーナーいわく「とても急な山道の連続だから、しっかりした車が必要」とのことで、しっかりした車の手配をお願いしました。
そして、当日の朝になって私達を迎えに来た車は・・・・・・FIAT(フィアット)、イタリアの小型車です。この車で大丈夫かと少し心配になりましたが、まあ、ドライバーは地元の人だし、行き先も承知しているので、今日は丸一日運転をお任せです。
周りの風景を楽しみながら、カーブの多い山道を更に進んでいきます。
急な上り坂を進んでいる途中、突然ドライバーが路肩に寄って停車。
ここで休憩だと言って、そそくさと車から出ました。
私達も後部座席から降りてみると、なんと、ボンネットから真っ白い蒸気が勢いよくシューシュー立ちのぼっているではありませんか! どうやらエンジンがオーバーヒートしてしまったようです。
上の写真は蒸気が既に消えていますが、ここで15分ほど休憩する間、運転手はエンジンの冷却作業にいそしみ、息子と私は手伝えることもないので、周囲を散策することに。
空は抜けるように真っ青。
この山道は車も人もほとんど通らないのでシーンと静まり返って、風景がより色濃く感じられます。
さあ、オーバーヒートしていたエンジンが冷めたところで車に乗り込み、更に山の頂上へと目ざします。
ところが15分くらい走ったところでまた停車! はい、再びオーバーヒートです。
という訳で、また息子と2人で付近を散策します。
こんなに鮮やかなシダの群生に出会うことができました。
結局、オーバーヒート休憩は合計3回ほどあったのですが、それぞれの休憩地で散策するのも楽しくて、足止めを喰らったというより、面白い道草ができたという感じで、運転手も私達もお互いのペースで過ごせたので結果オーライ。
そして私達の乗った小型車FIATは、いよいよ山道の最上ポイントに到着しました!
眼下に広がる緑豊かな山々と、その向こうに広がる青い海。
山と海が同時に見渡せて、この土地の自然豊かさにほれぼれします。
それでは、この景色を満喫したところで、これからメインイベントの始まりです。
建物内にあるカウンターでGran Piedra(グラン ピエドラ)への入場券と飲み物を買い、ここから歩行者用の山道を歩いて行きます。
細い道が続き、途中で階段もあります。
観光客も地元の人もほとんどおらず、すれ違ったのはガイドを連れた一組のカップルだけ。この草木に囲まれた小道をスイスイ進んでいきます。
そして、見えてきました! Gran Piedra(グラン ピエドラ/英:Big Rock)
この巨大な一枚岩の頂上へ、これから登っていきます。
岩のふもとまでたどり着くと、
階段が架かっています。
しかし、この階段がかなり急で、しかも段の隙間から下が見えるのでて、その怖いことと言ったら・・・・・・
高所恐怖症の私は、冷や汗をかきながらよじ登ります。
そして、登りきりました!
おお~! 急に視界が開けて、雲が目の前にあります。
風景もさることながら、両端に座っているお二方の存在も気になります。
どうやらお土産物を売っているようですが、私達が近くに行っても身動き一つせず、居眠り中のお二人でした。
それにしても日差しの強いこと! 晴れた日の屋外はとてもまぶしくて、キューバでサングラスは必需品、もちろん日焼け対策も。旅の間、息子のリュックの中にはいつも帽子+サングラス+日焼け止めクリーム+水が入っています。
ここで、視線を足元にある岩肌に向けてみると……方位盤が埋め込まれているのを発見! 直径5-6㎝の小さなものですが、東西南北が示されています。この岩に登ったら、この方位盤を宝探し感覚で探してみて下さい。
再び、風景をぐるりと360°見回してみます。
山々とすぐその先に広がる海。
平野をはるか彼方まで見渡せて、まさに絶景。
こうして雲が作る日陰を遠巻きに目にすると、地球は大きいようで、小さくもあり、いつもとは視点が変わります。
このあたり一帯は昔、大規模なコーヒー農園だった場所で、この景観が世界遺産に登録されています。(実は、世界遺産であることを後になって知りました)
実際のところ、どこが農園だったのか見分けはつきませんが、現在はコーヒー農園博物館が近くにあります。
※コーヒー農園博物館へはこのあと行くことにしたので、また別記事でご紹介したいと思います。
360°の絶景にぐるりと囲まれるGran Piedra(グラン ピエドラ)、いかがでしたか?
世界遺産に登録された場所ですし、ここを訪れる観光客はこれからどんどん増えていくと思います。
Santiago de Cuba(サンティアゴ デ クーバ) からGran Piedra(グラン ピエドラ)だけなら半日で行って帰ってくることが可能なので、時間が許せば、ぜひ足を伸ばしてみて下さい。