Farming life & Daily meal
in JAPAN
こんにちは
Megumi Piel (ドイツ在住)です。
今日は 自給自足の生活について
プライベートな実体験をもとに
お送りしたいと思います。
岐阜県の田舎で生まれ育った私は、
家の周りに 庭、田畑、川、山が
ある環境でした。
それが当たり前だったので
「自然豊か」という意識もなく、
十代の頃には
田舎 = ダサイ、カッコ悪い
都会 = オシャレ、カッコイイ
という 当時の風潮をそのまま鵜呑みにして、
都会への憧れがありました。
では、自給自足に近い生活が
実際に どんな具合だったかというと・・・・・・
家で育てた お米と 野菜は、
売るほどの量はないものの
一年を通して 家族みんなの分を
ほぼ 賄(まかな)えていたので
買ってくる食料品は
肉、魚、卵、加工品、お菓子、という感じ。
畑での仕事は、
各野菜の種まきや 苗の植え替えの時期がくると
備中鍬(びっちゅうくわ)で土を掘り起こし
鍬(くわ)で畝(うね)を作る。
この鍬(くわ)仕事は重労働ではあるけれど
足腰が鍛えられるし、
今の時代 注目されているグラウンディングに最適。
畝(うね:盛り上げた土の筋)は
育てる野菜に合わせて
山型にしたり、平たくしたり。
空気を含んで柔らかくなった
土のベッド(畝)ができたら、種まき。
その後 種が発芽したら間引きして、
伸びてきた苗に支柱を添えたり、
次々生えてくる草取り作業も。
また、収穫間近になると
鳥やアライグマ、イノシシに
食べられてしまわないよう
野菜に網をかけたり・・・・・・
畑の状態は日々変化するので
毎日 手入れして回り、
雨の日は 畑仕事を一休み。
「晴耕雨読」という言葉がありますが、
うちの場合、雨の日は読書ではなく
保存食づくりの準備のため
漬けもの部屋を片付けたり、材料を揃えたり。
こういった農作業や保存食づくりは
母が毎日やっていて、私は休みの日に手伝う程度。
畑の世話役は 母、
田んぼの世話役は 父、
子供はその回りをチョロチョロという
役割分担です。
収穫できる野菜は
季節とともに移り替わり、
夏はナス、トマト、きゅうり、ピーマン、
ニガウリ、カボチャ、インゲン豆などが
収穫の時期なので
次々と熟れてくる 野菜を
毎日 畑でとってきては料理していただきます。
自分の家で作る ごはんは料理方法や 味付けを
少しずつ変えるものの
来る日も 来る日も野菜の顔ぶれは
ほぼ同じなので 正直、飽きてきます。
野菜がとれすぎたり
料理を多く作ったりすると
近所の人や 親戚へ お裾分けして、
また別の時には近所や親戚から お裾分をいただく。
例えば
◇◇さんの畑でとれたスイカ、
○○さんの作った朴葉寿司、
△△さん自家製の こんにゃく
などなど それぞれが得意の美味しいものが
循環する生活。
この自給自足に近い生活から離れて
久しくなった今、 懐かしく 温かい気持ちで
あの生活を思い出す この頃です。
「ほぼ自給自足の生活」 次回は
お茶作り・漬けもの作り・干しもの作り
についてお送りします。