Travelling with Monk
MYANMAR
ミャンマーを
南から中部へと移動する途中、
この時も一人旅でしたが、
たまたま日本語のできる 知的で心優しい
ミャンマー人女性と知り合い、
半日ほど一緒に過ごしました。
その時
私のこれからの予定は インレー湖へ行って
寺院を巡るつもりだと彼女に伝えると、
彼女の知合いが 丁度これから
インレー湖へ行くから ぜひ一緒にどうぞ・・・
と紹介されたのが、
ミャンマー人の
僧侶+僧侶のお世話係のおじいさん。
この2人に引き合わせてくれた後、
日本語のできる彼女は
別の場所へ行く予定があったので、
彼女とはそこで別れて
若い僧侶+世話係のおじいさん+私
の3人で インレー湖を回ることに。
・・・こういうハプニングというか出会いは
一人旅あるあるで、旅の醍醐味でもありますね。
ところで、 どこの国でも共通するのが
地方や田舎へ行くにつれて
レストランの数が激減すること。
私自身、移動中は簡単な食事で済ませる
ことが多いのですが、
一緒にインレー湖を旅することになった
若い僧侶+世話係のおじいさんは
レストランで郷土料理の数々を
ご馳走してくれて、
素敵なおもてなしを受けました。
その食事代の出どころは謎でしたが、
仏教国のミャンマーでは 僧侶の場合、
もしかしたら行く先々でお布施代わりに
飲食代や交通費などが免除、あるいは
格安で提供されるのかもしれません。
さて、
インレー湖の面積は 琵琶湖の約1/6、
なかなかの大きさです。
この湖のあちこちに点在する寺院へは
ボートで行きます。
ボート乗場に着いてみると、
私達が乗りこんだボートに
別の若い僧侶+世話係のおじいさんも
同乗になりました。
どうやら この組み合わせ(僧侶+お世話係)
はミャンマーでは珍しくない模様。
モーターの付いたボートで
ブーーーーンと風を切って走ること数十分、
目的の寺院が見えてきました。
湖畔に建てられた寺院は高床式の木造で
この土地の風土に適した建築になっています。
建物内に入ると
木造ならではの柔らかな雰囲気の中に
黄金色に輝く仏像があって、
日本のお寺を思い出します。
この後も ボートを乗り継いで
インレー湖畔の寺院を数カ所、
3人で 巡りました。
お坊さんと一緒に過ごしてみて
個人的に興味深かったのは、
同じ上座仏教とはいえ
ミャンマーのお坊さんは
タイのお坊さんとは少し違う点。
タイの僧侶は 女性に触れた場合、
すぐに禊ぎ(みそぎ)をして
体を清めなければならず、
できるだけ女性と距離を置きます。
物を渡す際にも
直接 手渡すことはしないで 、
一旦 机などの上に物を置いたあと
その置かれた物を相手が受け取る、
という方法をとります。
一方、
今回ご一緒したミャンマーのお坊さんは、
私が手に持っていたボールペンを直接手で取り、
その際お互いの指が触れてしまい
「あ、まずい!」と私は思ったのですが、
本人は全く気にしていない様子で
一般男性とほぼ同じ距離感でした。
3人で しばらく一緒に過ごすうち、
この若いお坊さんは 将来の夢を
聞かせてくれました。
今は出家中で修行をしているけれど、
将来はビジネスマンになりたい、と。
このように上座仏教では
出家は一生のものとは限らず、
ある一定期間の出家のあと
また俗世へと戻る人が多い実情を
間近で知りました。
出家は、ミャンマーやタイなどで
「徳を積む」行為として
広く認められていて
一般企業でも「出家休暇」が
設けられているようです。
さて、インレー湖での巡礼を
無事終えたところで
お坊さん+世話役のおじいさんとは
お互いに名残惜しさを感じつつ、
それぞれの行き先へとまた出発しました。
それから数ヶ月後、
偶然にも この若いお坊さんが
私の滞在していたタイへ巡礼で来たため
またお会いしたところ、
変わらず僧侶として修行中でしたが、
時期を見て やはりビジネスマンに
なる予定だと言っていました。
きっと今頃は
橙色の袈裟を脱いで、髪も普通に伸ばして
バリバリのビジネスマンになっている
だろうと想像しています。
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